今回の工事記録は床下防湿工事です。弊社のお客様からのご紹介により、ご新規様の床下の点検でお伺しました。

家は築35年~40年ぐらいでしょうか、お客様は2年前にこちらの住宅に引っ越して来られたみたいです。

床下点検の理由は、室内の廊下から玄関にかけてカビの発生が酷く、臭いも気になるとのことでした。

では、床下の状態を見て行きましょう。

床下防湿工事
床下 廊下🔍

廊下は土壌の水分が多く、基礎コンクリートは中性化により、土壌水分を吸い上げているのが分かります。

廊下写真の左手には、浴室、洗面所、トイレが並んでいますが、基礎コンクリートに囲まれているため、中が全く点検出来ない状態です。

床下防湿工事
浴室 床下土台🔍

浴室土台には、過去の白蟻の加害跡が見られます。

浴室土台には薬剤を注入した後があるため、過去に白蟻消毒を施工しています。

床下防湿工事
床下 和室4.5畳🔍

和室4.5畳の床下です。束柱4本の下部が土壌水分を吸い込み腐朽しています。

また薬剤の注入跡が確認できました。

床下防湿工事
床下 リビング🔍

LDKは引越し前にリフォームされていたため、床組は綺麗な状態です。

束柱と束石がネタボンドでしっかりと固定されていました。

今回のご提案。

お客様の予算を勘案した結果、以下の通りになりました。

  • 白蟻予防消毒22坪
  • 床下換気扇(排気型)スーパーウィンドα5×2台
  • 洗面所、点検口作成450×450
  • 床下調湿剤、景竹炭24枚
  • 束柱補強4本

工期2日、総額33万円(税込)です。

床下防湿工事
廊下 調湿剤敷き込み🔍

廊下に、調湿剤(景竹炭)16枚を敷き込みました。

床下防湿工事
洗面所 点検口作成🔍

洗面所の床下が基礎コンクリートに囲まれているため、床に450×450の点検口を作成しました。

土壌水分が多く濡れています。

浴室がタイル貼りなので、過去の影響に鑑みれば、水の浸透が考えられます。

床下防湿工事
洗面所床下 調湿剤🔍

洗面所床下に調湿剤(景竹炭)8枚を敷き込みました

床下防湿工事
床下換気扇(排気型)🔍

和室4.5畳とリビングに床下換気扇(排気型)を2台設置しました。(外部からの取付は隣家が接近しているため不可でした)。

床下換気扇設置後の隙間はアルマイト板とコーキングで塞ぎました。

床下防湿工事
鋼製束🔍

和室4.5畳の束柱4本に、鋼製束で補強しました。

これで工事は完了です。

1年後に状態を確認しに行きます。